退職代行を使ってみた話。実際の流れと注意点、業者選びについて

退職代行

私は会社を辞める時、退職代行を使用しています。

実際に使った際の流れと、業者選びについて、注意点が見えて来たので解説致します。
宣伝に対して、体験記が少ないな、とも思ったので。

注意点と業者の選び方だけが気になる人は下記目次より該当ページへ飛んで頂くのが良いかと思います。

退職代行を使って辞めた

退職代行を使用することを決意したのは、とある日の月曜日、深夜の3時です。
上司からのパワハラモラハラの嵐でメンタルをやられており、日曜になると緊張で眠れなくなってしまう日々を送っていました。

営業成績も決して悪くはなかったのですが、上司との関係性だけが全くうまくいかなかった、というのが実態です。
体調にも支障をきたしていました。

退職代行についての存在は知っていたのですが、ふと

もうダメだ…

と思い立って連絡することを決意しました。

代行業者へ連絡

選んだのは関東にある弁護士事務所です。
当時は転勤をしており、関東にはいませんでしたが、24時間対応、どの地域からでも可、ということと、退職代行専門の業者よりは本職の弁護士の方が安心、ということでわらにもすがる思いで連絡しました。

そして繋がったのですが、出たのは眠そうな弁護士。

弁護士
弁護士

どうしましたかぁ〜

流石に深夜の3時ということもあり、寝てました。
少々頼りなくて緊張しましたが、退職代行をお願いしたい、今すぐだ、という旨伝えたところ、

今日ですか?大丈夫っす、すぐ行けます。
ただ、委任状が必要です
写真で結構なので、後日郵送で下さい。
フォーマットはLINEで送ります

という連絡を頂いた為、そのままコンビニへ直行しました。

で、印刷して(スマホからワイヤレスで飛ばして印刷可能)すぐに委任状を書き、深夜の4時にLINEで送付。

同時に会社の連絡先と退職理由、有給残日数、会社の始業時間を聞かれた為、回答。
ただ、退職理由が上司に伝わることを恐れた私は、伝えないでほしい、とだけ伝えました。

疲弊によって体調が優れず、辞めることにした。

というシンプルな理由にしてくれと頼み、弁護士側も快諾。
後は弁護士が会社へ連絡することを待つことに。

会社には行かなくていい、連絡が来ても絶対に取らなくていい、とのことなのでとりあえずの待機。

会社に退職届が届く

そして始業開始前に合わせて弁護士から会社へFAX送信。

内容は私が会社を辞めることを希望していることと、会社から私に連絡してはならない、弁護士を必ず通すこと、という内容です。

上司は昭和的な考えの人だったので、正直連絡が来てしまうのではないか、ということも考えてはいましたが、流石に連絡は来ませんでした。
逆に昭和的な人に対して、弁護士パワーは強いですね。

暇なので引継書を作成・料金支払い

その間私は緊張感が絶えず、また、仕事自体は好きだったこともあり、客先にも迷惑をかけたくなかったことから引継書を作成

たまたま会社のPCを持って帰って来ていた為、エクセルの中に抱えている案件や客先の攻略情報、売上進捗等を詳細に記載し、保存。

PC返却の時見て貰おう、くらいの感じでした。

で、このタイミングで料金を支払います。

会社の顧問弁護士からこちらの弁護士へ連絡が来る

弁護士から連絡が来たのはその日の夜です。

その間一睡も出来ず、引継書なんて軽いものではないくらいのボリュームのエクセルが完成してしまいました。

で、来た内容というのが「会社側も弁護士を通して来た。質問事項も来たので確認してくれ」という内容。
流石に会社も上場の大手企業ということだけあって、慎重に連絡を寄越して来ました。
ちなみに会社側顧問弁護士も、テレビでも割と有名な実績のある方だった為、こちらも慎重に対応。

で、質問事項が

会社
会社

会社規則通りにしなかったのはなぜ?」
「引継ぎどうすんの?すぐやらなきゃいけないことある?」
「勝手なことしたんだからなんか損失出たらわかってるね?」
「なんかうちに問い合わせあったら事実そのまま伝えちゃうからね?

という内容。
正直ビビリましたが、こちらの弁護士曰く、
「答えるべきとこだけ答えれば大丈夫」とのことです。

後日談

実際のところ、転職で元の会社に退職理由問い合わせるところはなかったし、あったとしたらむしろ落とされて正解ですね。
会社側も個人情報なのでコンプラ的には安易に答えられないので心配しなくてOK。

で、サッと謝罪だけしたら、エクセルで送る旨を伝えます。作っておいてよかった。
理由に関しては会社内で体調を崩していたのが功を奏したのか、その旨伝えたら退職完了まで一度も言及されることはありませんでした。
こちらが動こうと思えば会社側の立場が弱くなる情報ですからね。

すると、会社側から追い打ち。

会社
会社

会社所有のものを今すぐ送れ

会社側としては情報抜き出しの可能性もあるので、当然の判断だと思います。
なので、PCに引継用のエクセルがあることを伝えて荷物を送付。

その日は音沙汰無し。
やはり弁護士同士の会話になると、どうしてもお互い慎重に何人も通して文書を作成する為、やり取りに時間がかかる模様。

3日目、未だに客のことを考えているアホな私は、
早急にやらねばならないことがあるからそこだけ引き継ぎをさせてくれ
と弁護士に頼み込み、会社弁護士も了承のもと、当日やらねばならぬことをなんとか直接部署関係者へ連絡することに成功。

その日はそれで終了しました。

直接引き継ぎを行うことになる

で、4日目。

会社側としてもなんとか引き継ぎを成立させたい、という執念が凄まじく、直接引継をさせて欲しい旨の嘆願
特殊な技術を扱う仕事でもあった為、弁護士を介して連絡をしたり、文書レベルで詳細を伝えるのも無理があるのは事実でした。

で、会社側から提案されたのは、私と仲が良いベテラン社員と引き継ぎをしてくれないか、というもの。

私は、その他の人間が絶対に来ないことを念の為確認
会社側も了承。
日程は後日連絡する、とのこと。

5日目。

月曜に引継ぎをしよう、との連絡あり。
退職日も、会社に行かなくなった日から数えて有給完全消化する日に決定。
こちらも了承し、土日は自由に遊びました。

同時に借上社宅だったこともあり、退去日を連絡します。
退去日は退職日に合わせなくてもいいよ、とのことで、会社側も最後に優しさを見せてくれました。
実際に退去したのは退職日の2週間後です。

引き継ぎを行う

そして土日を挟んで8日目。

引き継ぎを行います。
とはいっても、その社員さんには普段から相談はしていたので実際に引き継ぎをしたのは30分程度。

残りはずっと心配していてくれたことや、送別会も出来なかったなぁ…という優しい言葉。

上司があの上司だったことが悔やまれるくらいにいい人で、今でも尊敬している方です。
この時ばかりは少しだけ会社をやめたことを後悔したと思います。
この方とは今でも連絡を取る仲です。

9日目。

何故か母親のもとに会社の総務から連絡が来る。
連絡が来た事実。こちらの弁護士にそのまま伝えると、会社の弁護士から謝罪を受ける。
今後は絶対に連絡しない、とのこと。
で、最終給料支払後に離職票や源泉徴収といった必要書類を送る旨の連絡を頂き、ここで終了。

あとは退去日まで転職エージェントと打ち合わせをしながら、引っ越しの準備を行いました。

離職票等が届いたのは実家に帰還して3日後のことです。
退職は既に成立していましたが、会社のコンプラ云々の関係で退職届が欲しい、とのことだったので弁護士経由で送付しました。

これで名実共に退職が成立。
感想としては、思ったよりあっけなかったな、っていうことです。

退職代行を使う際に気をつけること

では、以上踏まえ、退職代行使用の際に気をつけることを記載していきます。

引継書は作っておいた方がいい

どうしても第三者を経由する関係で、一回一回の会話に時間がかかります
その間で引継書を作っておいた方がいいです。
私はたまたまパソコンがありましたが、なければ手書きでも構わないと思います。
退職代行を使うまでもう何日か我慢出来るのであれば、土日に作るとか会社でひっそり作るとか、なんでもいいと思います。

スマホで打ち込んで連絡するのもいいでしょう。
実際のところ、引継書なんか作らなくても退職は出来るかと思いますが、ごちゃごちゃして辞めたくないですよね。何もなくても相手が動き出したらちょっと厄介です。
お客さんに迷惑かけたくないですし、ここで揉めると長期化しますし、そうなると転職や引っ越し準備にもなんとなく動き出しにくいです。

ただ、直接の引き継ぎに関しては拒否出来ます。
誰とも会わないで大丈夫です。

就業規則よりも法律が優先される

会社側が弁護士を出して来ても慌てる必要はないです。
世の中は雇われる側が強いんだな、っていうのを再確認出来ます。

就業規則を振りかざして来ても怖がらず、業者と相談して下さい。

証拠は代行使用前から着々と集めておく

サビ残がある場合は、証拠があれば請求出来ます。
日々の勤怠と出退勤の差等、残せる証拠は全て残すことを推奨します。

会社で体調不良が起きて病院に行った、などの経験がある場合は、病院の領収書レベルでもいいのでそれを証明出来る物。
(しなくても会社側は把握していると思うのであまり心配はいらないと思いますが。)

個人的には退職できればなんでもいいと思っていたので特に何もしませんでした。

会社側は労基違反をとても恐れるので、証拠があれば間違いなく請求出来ますし、証拠が無ければ会社によっては徹底抗戦してきます。

形だけでも誠実にしておいた方がいい

実際に思うかは別として、一応会社をやめるのは心苦しかったんだ、という気持ちは表明しておいていいと思います。
会社側からの要求は、聞ける物は聞いてあげましょう。

やはり、いくら嫌な会社とはいえ、相手も人間なので、弁護士通してまともに回答されたら会社もある程度は誠実な対応をしてくれます。
実際に私も退去日引き伸ばして貰えましたしね。

業者選びの際に気をつけること

で、次は業者選びで絶対に重視した方が良い点です。

弁護士を活用しよう

色々と代行サービスを謳っている会社がありますが、直接弁護士に頼むのが間違いないです。
数は少ないですが、退職代行を専門の一つとしている弁護士もいますし、料金もそこまで代わりません。基本的にはFAXなどでのやり取りなので、どの地域の弁護士事務所でも問題ないです。
代行業者に頼むのも間違ってはいないと思いますが、経験した身をしては弁護士を推奨します。

業者の失敗保証:全額返金っていうサービスなんかよりも安全に退職出来ることを私は選びます。
出来なかったら…という不安を抱えるよりも。

実際のところ、こちらが辞めさせろ!残業代払え!有給消化させろ!と散々言って、向こうがすんなり「はいそうですか、わかりました」と納得するとは限りません。
向こうも企業ですので、徹底して証拠集めや企業として出来る対抗手段は取って来ます。

で、代行サービスはこちら側からの要求を伝えてくれることはしますが、法律のプロではないので向こう側が何かアプローチを仕掛けて来た時の対応に不安が残ります。
私の例のように、相手が顧問弁護士を利用してきた時は特にそうです。
弁護士の名前を借りて退職手続きが出来る、っていうのは本当に大きいことなのです。

代行サービスも弁護士を抱えていたりしますが、弁護士にちゃんと規定のお金を払って、相談も直接出来る、って考えたら安心感が違いませんか?
ただでさえ退職代行を使うのには勇気が入ります。
あなたが安心出来るサービスを使うべきです。

もしあなたが退職代行を使うか迷っているのであれば、弁護士にお問い合わせだけしてみてもいいと思います。
勇気がなければ、不明点を私に相談してきても構いませんので、気軽に問い合わせして下さい。

おすすめ出来る法律事務所

無責任に代行サービスを紹介するわけにもいかないので、退職代行業務を表に掲げている弁護士事務所、紹介します。
ただでさえ弁護士という強靭なパワーを持っている上、数少ない退職代行を得意業務として紹介しているのが、汐留パートナーズ法律事務所という弁護士事務所です。

弁護士のみでなく、社労士を抱えているので、もし体に問題が出ているのであればその辺の保険系請求業務にも強いのが強みですね。

値段は相場より若干上がりますが、これで弁護士との直接のやり取りを通して安心を買えるなら安い買い物だと思います。
有給申請・未払い残業代等の業務ももちろん不安な部分は全て解決して頂けます。

24時間メール相談可、もちろんLINEでも相談出来ます。
何より弁護士でありながら相談料無料、つまり着手までお金がかからないというのが大きいですね。

もしよろしければ検討してみて下さい。

代行業務の詳細についても記載が御座いますので、下記リンクよりどうぞ。

その他よくある質問集

では最後に、退職代行についてよくある質問についてガッツリ記載しました。
先述している通りではあるのですが、念の為まとめます。
基本的には代行業者・弁護士に確認するのが間違いないのですけどね!
弁護士事務所を推奨するのは、疑問に関しても法律的観点から回答出来る、という理由もあります。

「絶対に」辞められる?失敗したら?

使うサービスは間違えない方がいいです。
先程弁護士事務所に頼むのが「絶対に」やめる為の推奨手段である旨記述しました。
法律知識の塊の人達が保証している以上辞められますよ。

なんか代行業者って怪しくない?詐欺じゃない?

国家資格を持った弁護士方です。
少なくとも先程紹介した汐留パートナーズ法律事務所の所属弁護士に関しては日本弁護士連合会にて弁護士資格があることと汐留パートナーズ法律事務所に所属していることは確認済。
安心して任せられます。

会社から連絡が来るんじゃない?家まで来ない?

会社から連絡が来ることは稀にあります
ちょっとおかしい人なら直接家に来ることもあるかもしれません。
実際にそれ自体に法的拘束力はありません

が、まずあなた自身代理人を立てているので話し合いを拒絶しているわけではないことが一つの状況証拠。
そして、家に来続けたら今度は迷惑防止・ストーカー系の別の法律が発動する可能性もあるのが一つ。
どんなに嫌だった上司だとしても、その辺はまず1番に心配すると思うので、下手なことはしませんよ。
もし家に来たら、決して対応せず、すぐに弁護士に相談して下さい。

社宅に住んでるんだけど…

問題ありません。
会社と本人の間で退職日を話し合いの上で決定します。
それまではあなたは一応会社の社員です。

今すぐ出ていけ!なんてことは労働者を守る現代の法律では出来ません。
もし仮に出来たとしても、交渉をせず「はい、わかりました」とはならず、話し合いが確実に長引くので即座に出ていくことはどちらにしろないでしょう。
有給が残っていればその分更に伸びます。

社宅の退去日に関しても一緒に交渉してくれます。
安心して下さい。

未払い残業代請求と有給消化は可能?

未払い残業代は先述の通り、証拠がなければ難しいです。
詳しくは「証拠は代行使用前から着々と集めておく」の項をご確認下さい。

有給休暇は法律で労働者に与えられた権利ですので、必ず消化出来ます。

会社のものが家に・家のものが会社にある

退職代行使用の間にお互いのものを郵送で返還するステップがあります。
弁護士に「今自分が持っているもの」「会社に置いてきた私物」はリスト化してメール等で弁護士を通じ、伝えましょう。

訴えられない?

少なくとも私は訴えられることはなかったです。
かの有名な弁護士が会社顧問弁護士についていたにも関わらずです。
これまでも訴えられたケースに関しては私自身聞いたことがありません。
何か違法なことをして逃げるのであれば別ですが…

とはいえ、散々言って来ましたが、その「もしも」の為に弁護士を推しています。

ただ、仕事ですぐにやらなきゃいけないことはリストにまとめて置いた方がいいです。リスクは少しでも減らしましょう。

引き継ぎってやらなきゃだめ?

やらなきゃダメってことはないです。
1人抜けた程度で業務が回らなくなるような管理をしている会社も問題です。

とはいえ、先程も言ったように無駄なリスクを減らす為、引き継ぎ書は退職代行使用後の交渉期間中にでも自主的に作成しておいた方がいいです。
私は人間関係に問題のなかった方と直接会って引き継ぎをすることになりましたが、引き継ぎは弁護士を通じて全てやり取りを終えるのが一般的です。

引継書を提出すれば、会社側も熱くなりすぎない、等一定の効果もあります。

使うのが怖い

私も怖かったですし、退職代行なんて使って辞めるのはどうなんだ…って日々悶々としてました。
が、たった一週間緊張してるだけで残りの数十年開放感に満ちあふれると思ったら使えました。

もちろん頑張れるなら頑張った方がいいのは間違いないのですが、もし仮に体がダメになってしまったら残りの人生どうなる?ってことも考えましょうね。

転職の時バレない?

個人情報保護の観点からバレることはありません。

もしバレた、つまり転職活動先が調査をしたのだとしたら不味い会社なので、入らないのが正解です。

少なくとも、これまで私は退職代行を使ったことによって何かデメリットが発生したことは一度もありません。

退職時の書類とかは?源泉徴収、離職票は届く?

退職完了後に届きます。私は実家に届きました。

発行しない、なんてことは間違いなく御座いませんのでご安心を。
発行を担当する社員はあくまでも事務的に発行するだけなので、嫌がらせを受けることはないです。

離職票の発行交渉も弁護士の場合は行ってくれるので、もし届かなかったら弁護士に「来てないよ!」って問い合わせれば問題ないです。

結論

先行きにそこまで影響はない

先述しましたが、退職代行で辞めたことはほぼ間違いなくバレません
書類もキッチリ送られて来ますし、どんな会社でも無事に解決します。

転職が長引いてしまっても失業保険である程度生活を国に助けて頂くことも可能です。

弁護士使えば相手も無茶苦茶なことは出来ないです。

退職代行使うことに異論は色々あると思いますが、私は使ってよかったですし、使っていなかったら再起不能になっていたと思います。(その徴候が既にありました。)

最近は使う人、本当に多いので、あんまり気にしないで!
もし使う決心がついたら、1人で悩まず、是非相談してみて下さいね。

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