女性のピアスは比較的一般的ですが、男性のピアスはなかなか社会的に受け入れられにくいのが現状。
就職活動への影響はあるのでしょうか?
私自身大量のピアス穴が空いた状態(左耳に4つ)で一部上場企業、有名企業等多くの企業の選考活動を経験しましたが、実体験をもとにどれだけ影響があるのか、まとめましたのでご参照下さい。
そもそもピアス穴が就職に影響するのか
実際のところ、ピアス穴の存在が選考に影響を与えることは否定出来ません。
就職活動において、人柄は能力と同じくらい大切なことです。
ピアス穴があるだけで「この人は悪い人だ!」となることはまずありません。
しかし、真面目そうな好青年だと思っていたところにピアス穴の空いた耳を発見した時、
「思っていた印象と違うのかな?」
という疑問を持たれるのは非常に不味いです。
その人がどんな人なのか、過去のバックグラウンドをしっかり理解した上でリスクのない人材を雇いたいと思うのは企業として当然のことだからです。
実際の影響度は小さい
とはいえ、ピアス穴があるだけで落とされるか?と言われるとそういうわけではありません。
ピアス単体で選考が決まることはまずない
「ピアスが空いていてもそれ以上の〜」
というワードで解説している方も多々いらっしゃいますが、ちょっと曖昧かと思いますので細かく説明します。
企業の採用活動は、採用基準が設けられた上で、能力と人柄の総合評価で採用活動を行っていきます。
で、人柄っていうのは、単純に性格の良し悪しではなく、企業の風土に合うかどうか、ということが大事です。
企業理念が実は鍵
全ての企業活動は「企業理念が全う出来るかどうか」ということを基本として行われていきます。
もちろんこの採用活動においても同様で、企業理念が全う出来るような社風を作り、人材を集めていくことが目的です。
なんとなく企業理念を覚えている方もいらっしゃるかと思いますが、何故知らなければならないのか、一緒に覚えてしまいましょう。
ピアスは、その人が学生時代どんな人だったかを見る一つの判断材料になります。
もちろんピアスのみで判断することはなく、総合判断ですが、
「この人材は明るくてピアスも空いてるしイケイケで頑張ってくれるかもな、学校の中心人物だったのかもしれないな」
「この人材は凄い真面目に見えたけどピアスも空いてるけどピアスも空いてるしちょっと不真面目だったのかもしれない」
人はどっちにも取ることが出来ますし、良い印象の人材だったら都合よく考えてくれるでしょう。基準を満たしていてもソリが合わなければピアスの印象が先行してしまう可能性もあります。
最終的に企業がピアスが空いていることを正当化出来るような人材として見るかどうかが大事です。
就職活動はそもそも企業社風に合う合わないが凄く大切なので、
・社風に合う人材であり
・尚且つピアスが空いていることが正当化できるような性格
を満たしつつ就職活動をしていくことが大切になるわけです。
そもそもピアスを受け付けないような企業はお堅い企業で、ピアスを開けるタイプの方とソリが合うか、と言われると微妙でしょう。
企業ではなく、人でも同じですよね。とても真面目でおとなしくしていることを好む人たちの中に、イケイケな人が入ると、おとなしくしていることを好む人達はどう思うか、という単純なことがわかれば自ずと答えは見えて来ます。
そもそも気づかないことの方が多い
企業は年間数百、数千人の学生を相手に採用活動を展開していきます。
わかりやすいような大きい穴が空いているのであればともかく、小さい穴の1つや2つそこまで見てません。案外気づかないものです。
役員面接等に至っては出てくる面接官の数が増えますし、そうなってくると距離が離れてより目立たなくなります。
あなた自身、初対面の人にピアスが空いていることをひと目で見抜いているでしょうか?
ピアスに興味津々の時期だったりしたら気付くかもしれませんが、そうでない場合そうそう気付くものではありません。
ピアス穴4つで就職活動を乗り切った体験談
ここからはピアス穴4つ持ちの私の経験談です。
入社した企業からはそもそも気付かれていなかった
入社した企業は一部上場、国内シェアトップメーカーのお硬い企業です。
入社して見てわかりましたが、採用に関わった社員や役員の方達は非常に細かいところまで気付く人たち。
で、実際に気になって採用担当だった方に聞いてみたことがあります。
で、回答は「気付かなかったわ」の一言。
ちょっと気が抜けましたが、まずそれ以前にピアス穴一つで採用は決めない、とのことでした。
そもそもピアス穴一つで優秀な人材を取り逃すわけにはいかない、複合的に見ているしもし気付いても通過させてたし上司に推していたと思う、というありがたい一言も頂けました。
自身満々でいた方がいい
もちろん内定は他にも複数の会社から頂きました。
もしかしたら、落ちた会社の中にはピアスが原因になっている企業もあるのかもしれません。
しかし、それでも受けた会社の数は非常に少なく、且つ優良企業から複数内定を頂いていた以上は気にするほどのものではありませんでした。
就職活動中の方達からしたら、非常に大事な、貴重な1社かもしれませんが、実際のところはマッチングしなかっただけのただの1社でしかない、というのが社会人になってみてわかるところです。
つまり、ピアスが就職活動に与える影響は限りなく薄い、ということです。
もしあなたがピアス穴どうしよう…と考えているのであれば、この記事を読んで考えることを忘れて下さい。
色々と調べすぎてしまい、「影響がある」という文言が引っかかることもあるかもしれませんが、実際に複数空いていた私が他の人よりも苦労なく内定を頂いていた、という事実がここにあります。
それよりも、面接での受け答えや態度等、そちらがうまくいくかをきっちり考えて下さい。
こっちの割合がほとんどなのに、それよりも影響が小さいピアスのことを考えてうまく行かなかったのでは元も子もありません。
ピアス穴を隠すのはどう?
これも精神衛生上辞めておいた方がいいです。
黒染めスプレーを使ったことがありますでしょうか?
あれ、結構服に付くと黒いのが移っちゃって大変なことになるのですが、白いワイシャツを着て髪に黒スプレーをかけると、ワイシャツに色が移ってしまっていないか、とても気になってしまいます。
耳穴も同じです。
色々方法はあるようですが、それでも
「落ちてしまっていないかな…見えてしまっていないかな…」
なんて気になってしまっていたらうまくいくはずだった面接もうまくいきません。
だったらもっと堂々としていた方がいいです。
私はこういう人間です!を全面に出した方がいいです。
就職活動はマッチングの場
ここまで、企業に合うかどうかが大切、ということを何度も書いて来ましたが、正直、学生時代の自分にはどういうことかさっぱりわからず、調べたテクニックでなんとかならないか奮闘してきました。
しかし、社会人になってからはこの言葉の重みが凄く伝わります。
能力も大事でしょうが、それ以上に会社から言われたことを出来る人材か、
採用した人材が会社に馴染んで利益になるような仕事運びができるか、
ということがとても大事です。
どんな環境にも適応して最高効率を発揮出来る人なんてそうそういないです。
間違って変なテクニックで入社してしまえば、入ったあと全く会社に馴染めずにストレスに悩まされる、ということも多々あります。
ピアスも含めて、そしてピアスを開けたバックグラウンドも含めてあなた自身です。
そこを素直に打ち出して、あなたに合う会社を是非見つけてくださいね。