就職活動期間に入ると、色々なことが気になって来ます。
言ってしまえば、就職活動を終えていざ社会人になってみればなんであんなこと気にしていたんだろう、と思うこともしばしば。
喫煙なんてまさにその最たる物とも言えます。
私も比較的ヘビースモーカーですが、喫煙をしているからと落とされるようなこともなければ喫煙者であるか否かを確認するプロセス等受けた企業には1つもありませんでした。
入社したら喫煙者の多さに驚く
まず大前提として、入社した後に喫煙者いなかったらどうしよう…浮くかな…なんて考える必要は一切ありません。
一部の企業の要項に、喫煙禁止、禁煙者に金一封、なんていうものもありましたけど、そんな会社極一部です。
私が最終的に入社した会社は、世界シェアでも上位に名前が上がる所謂大手企業でしたし、パッと見は綺麗なスーツに堂々とした出で立ちでまさにエリートサラリーマン!という人がたくさんいたのも事実です。
しかしながら、大手企業というのは、むしろ昔ながらの保守的な高齢層が多くおり、喫煙でのコミュニケーション、なんてワードも多々飛び交うことの方が多いです。
中小企業でしたら社長の鶴の一声でコントロール下に置くことも出来るのでしょうが、大きな企業となるとそうも行きません。
喫煙者が1つの部署のほんの一部の人間であっても、全社で見れば凄まじい人数になりますし、本社の喫煙所は常に混み合っています。
仮に喫煙所がなければ喫煙スポットがどこかしらに間違いなくあります。
そもそも、部署異動が一人ひとり数年単位で行われる以上、全く喫煙者を寄せ付けない部署の存在なんて不可能ですし、数千人、場合によっては数万人全員を非喫煙者にするなど現実的ではありません。
人によっては取引先や上司に勧められて、と社会人になってから喫煙を開始する人も大勢います。
そもそも採用担当が個人的に喫煙をしているかを確認するプロセスはありませんし、仮に採用担当者が喫煙者嫌いでも、配属部署が気にしていないのに採用担当者の勝手な基準で確認するということもなければ、配属部署が決まっていない以上各部署が喫煙者を採用するな!と人事部に要望することなどありません。
うちの部署に来させるな、ということならあるかもしれませんが、そうであればむしろ万々歳とも言えるかもしれませんね。
これはどれだけ重要な役員であってもそうです。
それくらい会社というのは大きな組織です。
そんな簡単に全社の意向を捻じ曲げるような発言は出来ません。
中小企業の場合は一部役員や社長が大きな権力を握っている場合もありますが、叩き上げ企業の場合はむしろその重役が喫煙者の場合も多いのではないでしょうか。
大手企業に努めていた、と言っても、取引先には中小企業等たくさんおりましたが、やはり中小零細であっても喫煙率は比較的高いです。
取引先あっての企業ですし、たくさんの企業と取引をする企業が自社の社員の喫煙を防止するなんて現実に則していません。
もし喫煙嫌いな会社があれば、避けるのが無難ですが、そのような会社は世の中に数多存在する会社の極少数です。
気にしない方がいいでしょう。
気をつけるべきは喫煙ではなく喫煙後
話を就職活動に戻しますが、いくら喫煙全面禁止、喫煙者を採用しない、ということがないとはいえ、喫煙を嫌う人もいるのは事実ですし、そもそも喫煙者であっても他人のタバコ臭はきついものがあります。
大切なのは人を不快にさせないことです。
ここで気をつけたいのが、喫煙の痕跡をいかに消せるか、でしょう。
衣類の臭い対策
スーツに臭いがついていないか、これはもう大前提です。
就職活動に向かう際は、そもそもタバコを吸わない方がいいでしょう。
いくら採用担当者が喫煙の有無で採用を決められないとはいえ、臭い人が就職活動に来たら、相手のことを考えられない人だ、と見られますし印象もよくないです。
仮に喫煙に好意的な採用担当者であっても、この臭い人を仮に採用してしまえば、我が社の取引先に行ったら不快な印象を与えてしまう、と考えるのが自然でしょう。
吸いたいのであれば、面接が終了してから、そしてその会社の周辺では吸わない。
駅を移動するなりなんなりしてとにかく受ける会社から距離を取りましょう。
衣類に既に染み付いている場合もあります。
私はアトマイザーにファブリーズ入れて持ち歩いていました。
やりすぎくらいでちょうどいいです。徹底的に気を使って下さい。
所持物・提出物に臭いがついていないか
忘れがちなのが、提出物やカバンです。
カバンの異臭の放ち方は凄い
カバンの中にタバコをそのまま入れておくと、臭いが染み付いてとんでもないことになります。
カバンを開けた瞬間に臭いが漂ってきますし、場合によっては開けなくても異臭を放っていることがあります。
私は正直気が付かなかったのですが、非喫煙者の友人が、「お前のカバンくさっ」と言われて気を使い出しました。
普段からたまに外干しをする、臭い取りをする、といったことを行って下さい。
玄関に置くなりして喫煙する環境とは別の場所に保管しておくのが望ましいです。
クローゼットに置いておくと、煙が侵入・籠ることになり、むしろ悪化することもあります。
基本はなるべくカバンとタバコを隔離することが大切です。
持ち歩くならタバコケースなりビニール袋なりに臭いを閉じ込めておいて下さい。
履歴書にも臭いが付く
これも結構重要です。
履歴書を机に放置したままタバコを吸ったりしていませんか?
紙は臭いが染み付きやすいですし、場合によってはニコチンで紙が黄ばむこともあります。
送られてきた履歴書の封筒を開けた瞬間タバコの臭いが漂ってきたら、私ならその時点で落とします。
あぁ喫煙者なんだな、で済ませることはありません。
履歴書を書く際は、喫煙スペースとは別スペースで、作成中にタバコは吸わない、作成が終わったら早めに提出用とは別の封筒やファイルに挟み込んでおく、を徹底しましょう。
口臭対策は歯磨きと舌磨きで
歯磨きは当然ですが、舌にも臭いの発生源はめちゃくちゃ残ります。
むしろ、歯を磨いても舌が磨かれていなければなんの意味もないと言ってもいいくらいです。
市販の舌磨きが売っているので、それを使って舌を綺麗にしておいて下さい。
歯のヤニ取りは済ませておく
忘れがちなのが歯のヤニ取りです。
笑顔になった時に歯に黒ずみがあれば、喫煙の有無以前にまず不快感を覚えるでしょう。
この黒ずみが口臭の発生源になることもあります。
ベストは毎回歯医者に行ってヤニ取りをしてもらってからでしょうが、歯医者に毎度時間を取られるわけにもいかないと思います。
私は、電動のヤニ取り機を所持して最低限笑顔になったら見える位置のヤニ取りはしておきました。
パット見電動歯ブラシなんですけど、金属を歯に当てて低振動で取るイメージのもの。
本当にびっくりするくらいヤニというヤニが取れるので社会人になった今もヤニが見つかれば使っています。
人生において本当に買ってよかった一品の1つとも言える。
若干値段は張りますが諭吉1枚でここまで歯を綺麗にして自信満々でずっと笑顔になれるなら安いものです。
就職活動前日に10分程度取ればいいですし、時間が限られない以上活用しない手はないでしょう。
最後に
以上のように、喫煙そのものが影響を与えることはありません。
しかしながら、人を不快にさせないか否かは当然のように見られます。
入社してしまえばヘビースモーカーだろうがなんだろうがなんとでもなりますし、就業の間で適当に時間取ってタバコを吸いに行く機会もいくらでもあります。
安心して、そして気を抜かずに就職活動に励んで下さいね。