高校中退して高認取って大学受験失敗して専門学校から大学編入した社会人の体験記(大学受験編)

雑記

今回は大学受験から専門学校入学までを書きます。

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時期は12月、大学の受験勉強は全くしておりません。
あと2〜3ヶ月でなんとかなるものでもないのですがね…

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受験勉強開始!

高卒認定合格で調子に乗っていた私は、この勢いに乗って大学受験を制覇すべく、ネットで調べて評判の良い参考書を何冊も揃えていました。
情報を制したものが受験を制す!と信じていましたし、何より高卒認定をある意味楽に突破してしまったことが良くなかったんだと思います。

参考書コレクターと安心の日々

必要最低限の勉強でいいと思ってはいましたが、必要最低限に済ませる為にまずは参考書を!と本当に何冊も揃えていました。今考えればとんでもない矛盾です。

この頃、普通に高校に通う中学時代の友人Kくんが私の家に入り浸るようになりました。
彼も大学受験を考えておりましたが、特段参考書等を買い揃えていた様子はありません。

彼の目的は、私の家にある大量の参考書と赤本。
毎日のように来ては参考書を読み漁り、これいいな!となったもののみを購入して勉強に励んでおりました。

Kくんも受験勉強を始めたのは12月頃です。
予備校にも通いながら受験勉強を進めておりましたが、なんとかついていけている、と。

私としては、彼も12月に始めたんだ、大丈夫だ、と安心していた部分があったと思います。それはKくんも同じだったと思います。

しかし、私とKくんには明確な違いがあります。
私は同じように遅く勉強を始めたKくんという存在がいたことから、自分もなんとかなるだろうと甘えていた、それどころか参考書を沢山揃え、受験知識を大量に持ってひけらかしていた自分が上だと勝手に思っていた。

一方のKくんは、大口を叩くわけでもなく、我が家にある参考書を淡々と読んでいいものだけを精査、同じようなフィールドにいる自分と情報共有をしているつもりでコツコツと勉強を進めていた。

受験知識だけ得て勉強した気になっていた自分

このように、私は大量にネットで得た受験知識を、毎日のようにKくんに披露し、Kくんを手助けしていました。
それどころか、Kくん以外にも同様のことを行っていました。

で、それで優越感に浸り、実際は勉強の中身なんて大したものでもありませんでした。
何か良い勉強方法はないかと毎日のようにネットで調べ、導入。それを続ければよかったのでしょうが、他にいいノートのとり方などを知ってはまた1から勉強を始める。

選択科目は日本史だったのですが、実際には何度も新しい方法を取り入れながら最初から勉強、ということを繰り返し行っていたので、古代史の知識ばかり強くなっていきます。
なんせ、この時は完璧に覚えたかったので。
うろ覚えなんてしたくはなかったのです。

いちいち新しい勉強方法の度にリセットしていたので、いつまで経っても近代史はおろか、中世にすら辿り着きません。
「太型蛤刃石斧」なんてわけのわからない単語、そうそう使うわけもないのにそんなしょうもない古代の知識ばかり集めていってしまいます。
本当にしょうもない完璧主義です。

それでもこの時は自分は正しいと思っていました。
現代文はセンスがあればできるし、古文も2週間あればできる、だからまだやらなくていい、英語はどうせ点も取れないから最後にやろう、とりあえずは日本史をパーフェクトにすればいい、とネットの情報を鵜呑みにして実際には残り短い数ヶ月をひたすら古代史に注ぎ込んでいました。

また、同時に仕事もこなして大学入学後の資金も貯金してました。
自分は仕事をしているから勉強時間が取れないのは仕方ない、と甘えていました。
それどころか、親を逆恨みすらしていたと思います。

なんでみんなは予備校に通っていい勉強をしているのに自分は仕事をしなければならないのか、と。
古代史の勉強を真っ当に他の部分に当てて少しでも併行に進めていればこんなことにはならなかったんでしょうけどね。

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受験開幕

絶望の受験1週間前

そして受験1週間前になります。
この時の私は焦燥感でいっぱいでした。

なんせ、残りの1週間なのに知識があるのは古代史のみだったからです。
一応近代史まで一周はしましたが、とにかく時間がないからなんとなく知っておこう、と一周しただけのものです。
解けるわけもありません。

しかし、薄々そんなことは気付いていたんだと思います。
出願したのは2校のみでしたし、この時にはお金を無駄にしないようにしようモードにも突入していました。

受験知識を周囲に何度もひけらかしていた以上、受験しない!なんてこともできるわけがなく、逃げ道は完全に塞がれていましたが、ダメージを最低限にしよう、というモードが働いていたと思います。

この頃には周りからも見下されていたと思います。
受験直前になり、お互いに勉強を出し合ったりすることも増えてきましたが、私は古代史部分以外何も答えられないからです。
「なんだったけなー」なんてヘラヘラしていましたが、何もわからず、それに対し周囲の人間はペラペラ大体の問題に正解してしまっています。

Kくんも、なんとなく歴史全体の流れを把握していた為、完璧ではないものの8割の問題は正解していきます。

もう焦燥なんてもんではありません、本当に消えてなくなりたいくらいでしたが、よくよく考えたらただの自滅です。
受験前日には、もうどうでもいいか、運があれば受かるかもしれないしとりあえず受けるか、と開き直っていました。

当然の結果と嫉妬

で、受験当日のことは今でも思い出したくありません。
同じ大学を受ける何人かの知人がニヤニヤこちらを見ながら頑張ろうな!なんて言ってくるわけです。
そして受験はもちろん落ちています。特段受験日については書くこともないレベルです。

私は、高校受験と同じ過ちを二度繰り返してしまっていました。
同じように実質的に勉強をサボり、同じように周囲に馬鹿にされて同じように受験に落ちたのです。

一方のKくんは、第一志望とまではいかなかったものの上位私立大学へ合格、3ヶ月もあればどうとでもなるということを証明したわけです。
同じ3ヶ月間でこれだけ差がつく、私のプライドはもはやズタボロで人に会うのが本当に嫌になりました。

しかしそうも言っていられません。
もはやこの時には私の周囲の友人は私のことなどどうとも思っていなかったでしょうが、私としてはこのまま引き下がるわけにも行きません。

なんとかならないか、とひたすらに方法を探していました。
浪人生活なんかしたくありません。同じことを繰り返すだけです。それに歳下と同級生なんて嫌だ、といらないプライドがまだ残っていました。
なんとしてでも現役で大学に行きたい、でも下位の大学には行きたくない、とワガママ尽くしでなんとかする方法を調べ倒します。

大学編入という道

高卒認定の時と同じように何か裏道は…と血眼で探して行き着いたのが、専門学校から3年生でちゃっかり大学に編入し、みんなと同じように現役で大学を卒業する、という選択肢です。

専門学校ではこの手の方法で大学編入をサポートしている学校が多々ある、しかもその手の学校の大半が外語学校な為、英語を同時進行で勉強できる。

こんな万々歳なことありません。
英語力実質0のわたしが、専門学校で2年英語をミッチリ学んだ上で大学に編入できるわけですから。
大学受験失敗後の私がどうしているかなど周囲の友人は知る由もない為、2年間姿をくらましてちゃっかり大学に入ってから姿を表せばいいじゃないか、と。

こうすれば受験の時にかいた恥が全て吹き飛ぶと考えた私は、早速専門学校へ連絡し、3月ギリギリまで入学受付をしていることを確認。すぐに面接に伺います。

面接にて、今英語力0だけど大丈夫?という質問をすると、上位大学や国公立を狙えるカリキュラムにはなっている、努力は必要だが無理ではない、実績もある、という回答を確認。

簡単に信じるのもどうかと思いますが、藁にもすがる思いの私は、少しでも可能性があるのであればとこれを信じて進学を決意。

私はこのタイミングで、これからどんな学校に行くのか、ということを全て伏せました。
受験期は大学受験をする予定だった友人が集まって来ましたが、幸い私の周囲には中学時代からの悪友も多く、中卒高卒がとんでもなく多い。
その為、専門に入ったら大学に行っている友人とは一旦距離を置く、中卒高卒の友人とだけ仲良くし、ただ学生をやっているよ!ということだけ伝える。

これで2年間辛抱することを決意しました。

こうして、チャラチャラ専門学校生編がスタートします。

今回はここまでです。

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