「高校やめよ!!!」と勢いのみで中退をしました、まーしーです。
高校を中退したことで後悔している、もしくは今高校を中退するか悩んでいるが後悔するかもしれない、そう考えてこのページに辿り着いた方が大半だと思います。
基本的に、高校中退に対しての後悔は大きく2つに別れます。
しかし、この後悔2つをよくよく見極めていくと、解決方法は一つです。
私も中退後は色々なことを考え、経験を重ねてきました。
全く同じことを再現することは難しいかもしれませんが、選択肢の一つとして参考にして頂けると嬉しいです。
高校退学による「後悔」は主に2種類ある
「経験」に対しての後悔
まず1つ目は「経験」に対しての後悔です。
人生において、一度しか過ごさないであろう高校時代を中退によって捨ててしまったことへの後悔、もっと簡単に言えば青春時代がなくなる後悔です。
中学時代の同級生たちがデートや遊びを楽しんでいる中、自分は退学をしてその3年間を捨てることになります。
高校時代と言えば、小中学生とは違い、移動範囲も広くなり、出来ることや知識も増える中で最も同級生と楽しく過ごせる期間でもあります。
しかし、高校を中退することによってこの数年間の経験は一気に抜け落ちます。
もしかしたら高校入学時点でこのような青春時代がなさそうだ、と望みを絶たれている方もいるかもしれませんが、それもこの「経験」に対しての後悔と言えます。
「将来」に対しての後悔
もう1つは「将来」に対しての後悔です。
小学校、中学校とどんな過ごし方をしても全く差がつかなかった義務教育期間とは異なり、高校受験によって学生達の環境には一気に差が生まれます。
「高校の偏差値」によって、偏差値が高いと校則も緩く、学生達も学校のイベントには活発で楽しく過ごす一方、偏差値の低い高校は縛られることが多かったり、ここで身を持って差を痛感することがとても多いです。
勉学についても同様で、「◯◯高校に通っている」という名前だけで周囲から評価されることも多々あります。
就職活動でも「◯◯高校なら頭もいいしきっと真面目だから頑張って働いてくれるな」と安心感を覚えます。
その「高校の偏差値による差」が、高校を中退することによって「高校に行ったか行っていないかの差」という、更に新しく、大きな壁が生まれることになります。
高校生活を送る人達は、「高校に3年間通った」という経歴を元に就職していく人もいれば、その経験を基盤に更に専門学校、大学へと進学し、より基盤を強化していきます。
この1つの基盤が弱くなってしまい、将来に対して不安を持つ方はとても多いです。
私もそうでした。
評価は「自分自身」ではなく「見える事実」によってされる
高校中退には様々な理由が付きまといます。
私のように勢いで辞めてしまう人もいれば、家庭や金銭面での影響を受ける人、周囲の環境が悪かった、本人自身の問題等多種多様でしょう。
しかしながら、将来自身のことを語る時、例えば就職活動の時には、自分がどれだけ凄い人間なのか、頭がいいのかを力説し、事実として才能に溢れた人間であっても、採用側から見える絶対的な事実は高校を中退した経歴のみです。当人の口からはどうとでも言えます。
何より、「経歴が他より劣っていても優秀な人を探す」ことよりも「経歴がある程度まともで3年間高校に通いきった人」という選択肢の中から選別していく方が企業としても採用活動に時間を割かずに済みます。
何より採用にはお金がかかるので、このような時間は減らしたいのです。
同世代の人達との関係においても、同じように高校生活を過ごしてきた、つまり似た経験のある人達同士で話が盛り上がるのは至極当然のことです。
何より10代の頃の生活というのは成人以降の人格形成にも特に影響を受けますので、学校で集団生活をしてきた人と、早い時期から学生を辞めて社会に飛び込んだり別の道に進んだ人では良くも悪くも考え方に違いが生まれます。
早い時期から社会生活に慣れている人にもいいところはもちろんありますが、友人関係においてはその人が優良な人間かどうかより、得てきた経験で似たような会話のキャッチボールが出来るか、という部分がとても大切です。
実際に感じた部分
これは私が感じたことです。
中退済の方であれば同じ経験をしたこともあるかと思います。
今考えればどれも大したことではないのですが、当時は比較的周囲との「違い」による疎外感を強く感じることも多くありました。
盛り上がらない友人との会話
高校を辞めてすぐの頃や、高校入学したてから間もない頃であれば、中学や高校時代の友人と思い出話で盛り上がることも多々あります。
しかし、これが何ヶ月、何年と経ってくると、高校の話の比重が多くなり、友人との会話についていけなくなります。
共通の趣味があってその話をしていても、何気ない会話の中で学校の話が出てくると、それぞれ違う高校であっても高校のあるある話やイベント等の話で盛り上がっていくことで疎外感を覚えますし、集団でいると一人だけ話についていけなくなったりします。
個人的にはこれが一番辛い部分でもありました。
社会生活をする自分と学校生活を送る同世代との比較
高校を中退してから10代のうちに社会人になると、上司によくわからない理由で怒られる等、社会の理不尽を早い段階から経験することになります。
そうすると、学校で小さな悪さで盛り上がったり、流行り物で盛り上がったりしている同世代の学生達に嫉妬を覚えたり、比較してしまったり、もしくは早い段階から社会に身を置いている自分を上に見て学生達を下に見る考え方が生まれる場合があります。
このような思考になると同世代の友人はいなくなるも同然です。
結局の所そんな学生達も追いついてくる
そのように嫉妬したり、上から見ていた学生達は、高卒という資格を得たり、更には専門卒、大卒という看板を背負って「高卒・専門卒・大卒」の給料で就職していきます。
自分が社会でどんなに活躍していても、この看板を背負ってきた人達が軽く給与や社会的地位で飛び越えていきます。
私は高校中退して比較的早い段階でこのことに気が付き、すぐさま対策を打っていきました。
後述していきます。
「経験」と「将来」に後悔しない為に「取り戻す」
もし貴方がまだ高校中退を悩んでいるのであれば、ここまでの文章で思い直すこともあるかもしれません。
金銭面であれば、「本当に必死になれば」あなたが持っているスマートフォンでいろんなワードで検索をして、奨学金や学生ローン等いくらでもかき集める方法が見つかります。
学校生活での悩みがあれば転校する方法だってあります。(後述)
しかし、既に高校を辞めてしまっている方もいるでしょう。
もしかしたら高校を中退後、18歳を超え、成人している人もいるかもしれません。
ただ、それでも青春は絶対に帰って来ませんし、高校を中退した事実も永久に残り続けます。
では、どうしていったらいいか、答えは1つです。
「経験」と「将来」を取り戻すことです。
道は軌道修正出来る
過去に戻って何かをやり直すことはできません。
私は今でも高校で青春を送る自分が夢に出てきます。
しかし、戻ることは出来なくても軌道修正することは出来ます。
例えば、あなたがもし18歳や19歳程度までの年齢であれば「高卒認定」という資格を取る方法があります。
私は中退後、お金を貯めて18の時に高卒認定を取って大学に入り、同級生と同じ道に戻りました。
とはいっても、簡単にいい大学には入れないので、一度専門学校に2年間通って大学に3年から編入しました。
キャンパスライフもガッツリ楽しみましたし、就職活動でも進学する為(資金集めの為)に高校ではなく仕事を一時的に選んだ、という話をして企業からは高評価を頂くことも多々ありました。
だいぶ回り道をしましたが、結果的に軌道修正が完了し、卒業後は当時の同級生もびっくりな大企業に就職しています。
無論、就職活動には運も付き纏いますが、同級生と同じ道に戻ってきたどころか、そこを補って上回ったパターンの1つだと思います。
(もし同じ道を選ぶ可能性のある方がいれば、高卒認定について調べる前に、下記の2つの記事で高卒認定や編入について実際に私が通った道を解説しています。ブックマークしてホーム画面やブックマークに置いておいて頂ければ絶対に役立つと思うので、もしよろしければ参考にしてください。)
軌道修正せず尖ってしまうのも手
これはあくまでも例なのですが、私の友人には若い頃から芸能界に入って高校生活を送らなかった人や、中学卒業後にすぐに職人として働き出し、圧倒的な技術で起業した人、インターネットに活躍の場を見出して地位を築いた人達がいます。
あなたの周囲にももしかしたらいるかもしれません。
つまり、取り戻さず、完全に別ルートを選択する手。
普通に高校生活を送っていては出来ないことで逆に優位に立つ、ということ。
「やりたいことを見つける」というのは簡単なことではありません。
何年経っても見つからないまま生きていく人がいます。
それに、見つけてからも起業したり、地位を築いたりというのは、生半可な努力で出来るものではありません。
必死になれば成功するものでもありません。
楽な高校生活を3年間送れなかった私のような人間が、より厳しいことに必死になれるとは到底思えず、私はこのような道は頓挫しましたが、こういうこともやってみたかったなぁ、本気になってみたかったなぁ、と後悔することはあります。
一度高校を中退して後悔して、このようなことに本気になれずもう一度後悔する、というのであれば、何か見つけて24時間全てを捧げるつもりで打ち込んでしまうのも1つの手だと言えます。
何より、一度レールから外れた人間は強いです。
レールに乗っているとこういうことに手を出しにくくなります。これは一度中退というレールから外れ、自由に動けるようになった人達の大きなメリットです。
無論、同じように生活の全てをある1つのことに捧げている同級生や年下は日本を探せばそこら中にいますので、あくまでも本当に必死になることが大前提です。
その他の中退後の進路について
基本的には、前項で話した通り、「取り戻す」方法と「新しいルートを開拓する」方法を目指す、というのが私としてもオススメしたい方法であり、劣等感を感じず、むしろ中退した経験が活きるパターンの1つであると思います。
中退後に感じることが後悔であろうと将来に対する不安であろうと、結局のところ似た解決方法を選ぶところに戻ってきます。
ただ、取り戻すにしろ開拓するにしろ簡単にはいきません。
一時的に別の進路、つまり普通に働くことを選び、やりたいことがもし見つかったり、青春を取り戻したいな、と思うことが少しでもあったタイミングで先述の方法を試してみるのもいいです。
本気になれば必ず時間は取り戻せます。
高校を中退した後の進路については、下記記事にて先述の方法から普通に就職する方法、中退によるデメリットも含めて詳細に解説しておりますので、興味のある進路があれば、是非とも試してみてくださいね。