特化型と総合型転職エージェントの違いは?どっちを選ぶべき?

転職

転職エージェントには、「特化型エージェント」という言葉と、「総合型エージェント」という言葉が存在します。

今回はそれぞれの利点や欠点といった特徴を踏まえ、どのようにエージェントを選べば良いかを解説します。

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特化型エージェントとは?

特化型エージェントとは、「業界」や「職種」といった、ある一つのジャンルに精通しているエージェントです。
それぞれのジャンルに合わせた知識を有しており、特定の1分野での転職活動を得意としています。

主な特化型エージェントのジャンル

業界(ex:IT・外資等)、職種(ex:営業・設計等)
キャリア(管理職・第二新卒等)、性別(男・女)

上記の記載の通りその専門性は多岐に渡っており、狭い分野に特化しているが故の手厚いサポートが受けられます。

特化型エージェント使用のメリット・デメリット

良い部分と苦手な部分は下記の通りになります。
次の項にて詳しく解説していきます。

特化型エージェントの良さ
  • エージェント1人あたりの担当件数が少ない
    →サポート時間が長く、丁寧且つ迅速
    →エージェントが企業と独自のコネを持っている場合がある
  • 専門性が高い
    →紹介求人が的確
    →何が必要かを熟知しており、対策が的確
特化型エージェントが苦手なこと
  • 求人数が少ない
    →複数企業で条件等の比較検討がしにくい
    →異業種異業界への見識が狭まりやすい
    →大手企業採用の際は採用実績で不利になることも
    →大手求人は出にくい
  • 利用がしにくい
    →営業所が少ない場合が多く、遠方だとサポートを受けにくい

⭕エージェント1人あたりの担当件数が少ない

特化型エージェントは特定ジャンルに絞ったエージェント活動を行うことから、必然的に小規模な運営を行うことが多いです。
求職者の絶対数が少ない為、確実な転職成功を目指して1人1人に手厚いサポートを行います。

初期面談のみではなく、面接の練習にも何時間もの時間を使って対策を行うエージェントもあり、マンツーマンで一緒に頑張れる、エージェントも利用者一人ひとりの為に全力で企業にPRをかけてくれていることが感じ取れる点が魅力です。

利用者の俺
利用者の俺

エージェントから愛を感じられました。まじで。

細かい部分だと、担当エージェントに連絡が付きやすいのも大きいです。
直接携帯に連絡を取ることが出来るエージェントも多いので、別の人ではなくちゃんとエージェントに疑問等を話せる、というのは中小の決定的な利点です。

また、そういった手厚さは利用者に対してのみではなく、企業に対しての姿勢も同様で、一社一社に丁寧なアフターケアを行っており、エージェントによって独自のコネ、つまり採用のルートを確立している場合があります。
総合型においても採用実績で確立されているルートはありますが、企業と求職者を一本に繋ぎ、最後までサポートを受けられるのは特化型エージェントならではでしょう。

⭕専門性が高い

特化型エージェントにはそれぞれの業界で働いた経験のあるエージェントが在籍していることが多いです。
そのため、業界の知識や必要なスキルや資格といった情報を揃えており、業界を絞って行う転職活動においては万全な対策が可能です。

また、業界知識を活かして求職者それぞれのバックグラウンドを理解し、スキルが役に立つ的確な求人の紹介が可能になります。
どうしても狭い業界だったり、スキルが限定的な場所で働いていた求職者ですと、人材業界経験が長いエージェントに理解してもらうことが難しい場合がありますが、特化型エージェントの場合はそういったリスクを最小限まで減らすことが出来ます。

❌求人数が少ない

求人が1つのジャンルに偏っており、特定分野での転職活動を行わざるを得ません。
転職活動で様々な企業を見ていく中で別分野の求人が見たくなる場合もあると思います。
中にはまだどんな場所で働きたいか絞れていない場合もあります。
そういった時、方向転換がしにくく、どうしても身動きが取りにくいのが特化型エージェントのデメリットです。

また、大手企業は様々な部署の選考を一括で総合型エージェントに丸投げしていることも多く、どうしてもそういった求人は特化型エージェントには回ってきにくいです。
そういった観点から、どうしても企業同士の条件比較がしにくく、就職後に後悔してしまう恐れもあります。
採用実績の面でも応募総数が多い総合型エージェントと比較した際に採用実績の面で不利になってしまう場合もあります。

❌利用がしにくい

そもそも自分が就職したい特定ジャンルのエージェントが近くにない場合があります。
どうしても小規模運営が多くなってしまう特化型エージェントでは、地方在住の方が気軽に利用がしにくく、サポートを受けたい場合でもそもそも会えない、受けにくいといったデメリットがあります。

登録する以前に、自分にあったエージェントを探すだけで一苦労だったりします。

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総合型エージェントとは?

総合型エージェントとは、業界やスキルに制限をかけず、全ジャンルの求人を取り扱うエージェントです。
所謂大手転職エージェントに多い形態で、規模を活かしたノウハウやデータ、求人の数に圧倒的な強みがあります。

総合型エージェントの特徴

「業界」や「分野」に制限がない誰でも利用出来る一般的なエージェント

エージェント業務のみならず、バイト、派遣、転職サイト運営等を同時に行っている場合が多く、歴史も長いことから安心して利用が出来るエージェントであると言えます。

総合型エージェント使用のメリット・デメリット

良い部分と苦手な部分は下記の通りになります。

総合型エージェントの良さ
  • 求人数が多い
    →選択肢が同業界〜異業界まで幅広い
    →近い企業で条件の比較検討がしやすい
  • 利用者が多い
    →過去の採用実績がある
    →出る質問や採用の流れ等データ量が豊富
  • 会社規模が大きい、歴史が長い
    →全国に事務所を構えており、利用が容易
    →企業側の信頼が厚い
    →一定のエージェントの質の担保
    →ノウハウがマニュアル化されている
総合型エージェントが苦手なこと
  • 専門性が低い
    →業界知識が浅く、求人が合わない恐れ
  • エージェント1人あたりの担当が多い
    →モチベーションコントロールが得意ではない
    →担当エージェントに連絡がつきにくい

⭕求人数が多い

単純に応募出来る企業が多い、というのもそうなのですが、保有求人が多いと同規模の企業や関連業界と比較検討が出来るのは大きなメリットです。
入社後に競合他社の方が条件も待遇も良かった、ということになることもあるので、事前にそういった要素を排除しておくことは大事です。

また、別の業界に選択肢を残せるのも大きいですね。
どうしても同じ業界に就職しようと思うと絶対数が少ない為、応募出来る企業がなくなってしまう、なんてリスクを減らせることが出来ます。

また、エージェントによっては紹介された求人以外の全てのエージェント保有求人を見ることが出来る場合もあります。
数千件の求人が全て見れる、って結構大きいです。
(独占案件だと応募者総数が見れることも)

とはいえ、実際に全求人を見れるエージェントは実際に確認した限り相当少ないんですけどね。(後ほど紹介します。)

⭕利用者が多い

誤解されがちですが、利用者が多い=競争相手が多い、というのみではありません。
エージェントは、応募者の事前選考を行うことも業務の一つです。(選考の委託業務に近い)
応募総数も多くなることから、その事前選考を抜けて来た応募者には一定の質や求める人物像に近い人材が来ることが担保されます。
その上、送り込まれた応募者が採用に漕ぎ着けていれば、各エージェント内で採用実績が生まれることになります。
あのエージェントが選んだなら安心出来るな」と、良い目で見てもらうことは、面接というシビアな環境下では強い影響を発揮します。

また、面接へ送り込んだ人間が多いということは、
・過去にどんな面接や質問が行われたのか
・どんな人が通過しているのか
・採用までの流れ
・面接官の人数や人物像

といったデータを事細かに所有しています。
事前にこういった有益な情報を聞くことが出来れば、対策は取りやすいです。
特化型エージェントや中小エージェントから送り込まれた他の応募者と比較になった際に一歩前へ出ることが出来ます。

利用者の俺
利用者の俺

社長がものすごい曲者だよ!っていうのも教えてくれます。

⭕会社規模が大きい、歴史が長い

良くも悪くも規模が大きい、というのはそれだけで多くの部分に影響を与えます。

まず、大手エージェントは事務所が全国展開されている為、利用が容易です。
人物像確認の意味も含め、どうしても直接面談を行うことを前提としているエージェントが多い為、比較的楽に足を運べるのは転職活動を行う人にとって、優位な部分となります。

また、大手エージェントから来た人材であれば、特に大手企業は安心します。
それ故に総合型エージェントに求人が集中しているのもあるのですが、やはり利用者・企業が信頼して求人を出せる企業である、よくわからないところから人材を取るより良い、と考えて貰えるのは総合型、特に大手ならではの利点です。

また、会社規模が大きいということは、それだけノウハウやエージェントの教育への資金導入の金額は大きいです。
また、採用されるエージェント自体もやはり基礎的な部分で能力が高い、頭の良い人材が集まりやすい、というのもあります。
つまりはエージェントの一定の質が保たれている為、安心して使用が可能なのです。

❌専門性が低い

様々な求人を扱うので、特化型と比較するとどうしても業界知識が少なくなってしまいます。
もちろん活かせる経験がある求人も紹介して貰えますし、しっかりと事前面談や紹介後の打ち合わせを行いますので大外しすることはないです。

しかし、それでも中には近いようで遠い、なんとも言えない求人が交じることもあります。
紹介されたものをなんでも受け入れるのではなく、自分自身でもしっかりと事前調査の上で求人に応募していくことが必要です。

❌エージェント1人あたりの担当求職者が多い

もちろんほとんどのエージェントさんは頑張ってPRもしてくれますし、話を凄く聴き込んでくれます。
しかしながら、中小の密着型と比較してしまうと求職者のメンタルコントロールや面接対策への対応、といった面では遅れをとってしまいます。

また、担当エージェントに連絡を取ろうとすると、他の求職者対応、企業対応に追われており、別日を設定されて連絡を取る、ということも非常に多いです。
サポートの方や別の内勤の方が変わりに受けてくれますが、それでも内情を知っている担当エージェントに話す方が円滑に進みますので、面接後や次の面接前など、すぐに連絡が取れないのは割と痛かったりします。

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結論:両方使うべき

以上を踏まえますと、両方使うべきです。
バランスで言えば、大手2社+特化or中小系1社〜2社が、どちらの良いところもバランス良く吸収出来る推奨出来る体制です。
私も最終的には大手2社と中小1社に絞りました。

とはいえ、中小や特化型は本当に数も多いので、まずは大手のみ登録しておき後から追加する形で良いと思います。

また、大手と言えど、全求人が閲覧可能なのかが限られたり、電話面談の可否等、条件はそれぞれです。
例えば、私が実際に数社大手総合型エージェントを見た限りですと、全求人が閲覧可能なのはdodaエージェントリクルートエージェントのみです。

また、dodaエージェントは数少ない電話面接が可能なエージェントですし、リクルートエージェントは大手の中でも求人数がずば抜けています。
このように、大手の中にも会社によって若干使用方法が違ったりするので、そこはしっかりと比較検討することをオススメ致します。

下記リンクにて、私が数社実際に使った中で、本当にオススメのエージェントを絞り込んで紹介しています。
是非利用を検討してみて下さいね。

第二新卒の方に関してはエージェント選びも含め、下記リンクも参考になると思います。

以上が特化型と総合型の違いです。
上記理解の上、是非相性のいいエージェントを探し出して下さいね。
あなたに合うエージェントが見つかり、素晴らしい転職活動が遅れることを祈っております。
頑張って下さいね!

良い報告を待ってるぜ!

その他転職エージェント関連の解説は下記に詳細に紹介しておりますので、よろしければ目を通して下さいね。

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