転職サイトと転職エージェント、どっちを使う?比較と併用のススメ

転職

導入が割と容易で見やすい転職サイトと手厚いサポートが期待出来る転職エージェント。
初めての転職だとどちらが良いのか悩みますね。

同じ求人サービスですが、それぞれ特色も使い方も全く違います。
それぞれどんなメリットがあるのか?
どう使用していくのが良いのか?
是非参考にして下さい。

そもそもエージェントってなんやねん!って人は下記記事で予習しましょう

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転職サイトのメリット・デメリット

今回解説する転職サイトのメリット・デメリットはこちらです。
尚、通常メリットとして挙げられる「時間の融通」に関しては懐疑的な部分があることから、オピニオンとして一つ掲載させて頂きます。

転職サイトのメリット

・自由な求人応募
・事前選考で落とされず、企業に書類が届く場合が多い

転職サイトのデメリット

・過去の面接情報が少ない
・一回辺りの応募が大変になりがち
・一発勝負になってしまう
・応募倍率が非常に高い
・内定後交渉等の調整難度が高い

opinion

スケジュール調整や利用の気軽さにおいて、転職サイトが優位になるのか?

転職サイトのメリット

⭕自由な求人応募

エージェントが保有する全ての求人から自由応募が可能な転職エージェントって限られています。
求職者に合う求人を紹介するのが仕事ですので、何でもかんでも応募されると困るわけです。
そのため、通常はエージェントから紹介された求人に応募していくスタイルであることが大多数です。

一方、転職サイトは多くの求人からの自由応募が可能ですので、初期の選択肢はエージェントと比較すると多めです。
エージェントへ相談しにくい職業や待遇に関してもバンバン応募が可能なので、チャレンジしやすいシステムになっています。

⭕事前選考で落とされず、企業に書類が届く場合が多い

エージェントは、求職者への求人紹介と同時に企業から求職者の絞り込みを同時に請け負っています。
そのため、企業が希望する人材像に合わない場合は事前にふるい落とされてしまうことも多いです。

一方で転職サイトは企業主体となって求人応募を行うことも多い為、しっかりと企業の採用担当者が書類を見てくれる、という安心感があります。
やはり落とされるにしても企業側が判断したものか、エージェントが判断したものかで納得度が変わるのは事実ですからね。

「場合」と付けたのは、エージェントを使っていなくても採用代行業者が間に入っている場合も多い為です。
その場合は欲しい人物像に合わなかった、と諦めることになります。

転職サイトのデメリット

❌過去の面接情報が少ない

転職サイト経由だと、過去の面接でどのような質疑が行われたか、雰囲気や面接官の人数といった詳細な情報が入ってきにくいです。
会社情報等を取り扱うサイトで情報収集を行うこともあるかと思いますが、エージェントを経由して細かい部分まで対策を立てて面接に励んでくる応募者と競争しなければならないのは結構大変です。
どんなに良い部分を持っていても安心して出せなければ意味がありません。

❌一回あたりの応募が大変になりがち

転職サイトですと、経験者と未経験者が混ざった状態で多くの人が大挙して応募をしてくることが多々あります。
そのため、企業としては人物像や適当に応募していないかを掴むことを目的に志望動機等詳細な情報を事前に必要とする場合が多いです。

面接にたどり着けるかどうかすら怪しい中で何社も応募していかなければならないのが転職活動。
そのため、まだ入社確率が低い段階からでも細かい調査が必要とされる志望動機の記載は、求職者にとって重い負担になりがちです。
特に短期で決着を付けたい方にとっては大きなデメリットとなります。

❌一発勝負の世界になってしまう

事前にエージェントからどんな応募者なのか、といった情報が企業に入ってこない為、面接や応募書類から全ての判断をする一発勝負になってしまいがちです。
エージェント経由だと、面接後のフォロー、面接前に好印象を抱いて貰った状態で面接へ参加、といった根回しをしてもらうことが可能ですが、時間も限られている面接の中でうまく自分の良いところを伝えられなかった場合、後悔してしまうこともあります。

転職活動はどうしても運が絡んでくる部分ですが、その運の要素をなるべく排除したいのも事実でしょう。
転職サイトですと運要素が前面に出てしまう場合が多々あります。

❌応募倍率が非常に高い

特に大手や有名企業に良く見られる現象です。
誰でも閲覧が可能な転職サイトの求人は、転職を考えている人のみではなく、通ったら儲けもん、くらいの感覚で応募する人も大勢います。
絞られていない中での応募となるので、同じ転職サイト内での競争が激化することになります。

せっかく実績があってもその他大勢のような扱いになってほしくないですよね。
応募人数が多ければ通過率は比例して下がってくるのも事実です。

❌内定後交渉等の調整難度が高い

年収や入社日、面接スケジュールの交渉を全て行わなければならないのが転職サイト経由での応募です。
特に年収や入社日等のシビアな交渉は、直接企業と話すよりもワンクッション置いてエージェントに話して貰った方が話しやすいですし、企業側の印象も悪くなりにくいです。

企業の規定通り、といっても、スタートの給与テーブルは交渉次第で変わることも多いです。
買い叩かれないように注意したいところですね。

❓スケジュール調整や利用の気軽さにおいて、転職サイトが優位になるのか?

よく転職サイトのメリットとして挙げられるのがこの理由ですが、上記に挙げたメリットデメリットを総合していくと、調整や気軽さが優位になるとは言えません。

応募段階から志望動機が必要とされ、面接中もスケジュールの交渉や年収等の交渉、といったことを全て1人で行わなければなりません。
もちろんエージェントを経由して話さなければならない、といった部分はありますが、エージェントであろうと採用担当者であろうと、応募者が話す相手は1人ですので、これがメリットになるか、と考えると疑問です。

自分のペースで、とも言いますが、エージェントも自分のペースで利用は可能ですし、むしろ全ての交渉を専門の立場からしてくれることを考えたら、転職サイトに気軽さのメリットは発生しないと思います。

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転職エージェントのメリット・デメリット

続いて、転職エージェントのメリット・デメリットを解説していきます。

転職エージェントのメリット

・サポートが手厚く、情報量も豊富
・求人紹介が的確且つ面接通過率が高い
・非公開求人も保有している為、倍率は低くなる
・内定後の交渉を全て行って貰える為、条件が良くなる
・応募が比較的容易

転職エージェントのデメリット

・内定後に承諾を迫られる場合もある
・事前選考がある
・エージェントとの相性に左右される
・応募可能な求人が限られる場合有り

1point

自由応募が可能なエージェントはあるの?

転職エージェントのメリット

⭕サポートが手厚く、情報量も豊富

転職エージェントは、過去に同じ会社を受けた人の面接記録を保有しています。
どんな面接だったか、何が聞かれたのか、といったことを徹底的に調べ上げることが出来る為、事前にほぼ完全な対策をして面接に励むことが可能です。

また、事前選考を行っている関係から、どんな人が好まれるのか、といったことを熟知しています。
そのような情報も事前に教えて貰えることから、自分のポテンシャルを120%発揮した状態で面接に励むことが出来ます。

また、情報のみではなく、そのための面接対策や履歴書・職務経歴書の細かい部分の修正、受けがよくなる書き方等のテクニックの部分も教わることが出来ます。
こういった情報は1人で転職活動をしているとなかなか入って来ませんので、有意義に活用していくべきです。

⭕求人紹介が的確且つ面接通過率が高い

事前に面談を行い、求職者の志望を詳細に聞き出していくことで、即座に企業のリストアップが可能です。

同時に面談の中で求職者自身の人柄や趣向の部分等、人間性に関わる良いところも引き出し、入社してからも馴染めるような企業を調べようと努力してくれます。
それ故、それぞれにあった会社選びをサポートしてくれます。

また、企業側が欲しい人材像も同時に考えた上でエージェントは事前選考を行います。
そのため、いざ面接に進んでも期待外れだった、という状況になることは少なく、会社としても欲しい人材に当てはまる可能性が高まります。
企業の口コミサイトが全てではありませんので、同時並行でプロと現場の両方から情報収集をするようにしましょう。

⭕非公開求人も保有している為、倍率は低くなる

多くの転職エージェントでは、エージェント側が求人を提案していく形で転職活動が進んで行きます。
その為、一つの企業に応募が集中することは少なく、エージェント内での過度な競争が生まれにくいです。

特に少数採用のレア求人ですと、大量に見ていく、という方針よりは少数を更に厳選して採用に繋げていきたい、といった理由もあってエージェントにしか求人を掲載していない場合も多いです。

もちろんそれによって簡単に良い企業に入れるようになるわけではないですが、少なくともギャンブルのような状態からは脱却することが出来ますし、お宝のような求人に出会う可能性があるのもエージェントの魅力の一つです。

⭕内定後の交渉を全て行って貰える為、条件が良くなる

エージェントの仕事の一つに、給与交渉や入社日交渉があります。
求職者が入社してくれないとエージェントはお金を稼げないので、交渉に関しては特に力を入れて行ってくれます。

求職者はその業界のプロかもしれませんが、採用や待遇等の知識のプロではありませんので、その道のプロに任せられる安心感があります。
また、決定した年収から一部の割合を報酬として企業から貰う、という形を取るエージェントは、入社した人間の給与が低ければその分報酬は減ってしまいます。
そのため、年収交渉は妥協しません。

それに先程も述べていますが、求職者が直接こういった交渉をするとどうしても角が立ってしまう場合があります。
エージェントでワンクッション置くことで、悪いイメージは持たれにくいですし、企業もエージェントの重要な仕事であるとみなして交渉に応じます。
ただ求人紹介をするのみ、という印象を持っている方は、こういったメリットも考慮に入れていく必要があります。

⭕応募が比較的容易

エージェント経由での応募をする際、志望動機を記載することはほとんどありません。
ほとんどが書類選考を通過してから志望動機を考え出します。

これにはこちらから応募を行い、尚且つ大量の応募者から絞り込みを行わなければならない転職サイトに対し、あくまで求人を紹介される立ち位置となるエージェントでは明確な差があるからです。

また、書類選考通過後に面接情報をエージェントから入手してから志望動機を考えることが出来ますので、相手が好む内容を同時に含めるベストなタイミングだったりします。
無駄な時間が生まれにくい効率的な転職活動が出来るようになるのは、大きなメリットです。

転職エージェントのデメリット

❌内定後に承諾を迫られる場合もある

先述の通り、入社しなければエージェントに売上は発生しません。
その為、内定後は入社するように迫ってくる場合があります。

とはいえ、数ヶ月で辞められたらエージェントとしても企業からの評判が落ちてしまいますし、そもそも売上も発生しません。
もし他の企業も見たい、ということがあれば、少しでも待って貰えるようにエージェントや企業との交渉は果敢にしていく必要があります。

だからといって適当な求人を紹介するようなエージェントはそんなにいないので、そこは安心して大丈夫ですけどね!
それに、利用者も色々な理由があって転職活動をしているのに、ここでエージェントに気を使うのはおかしい話ですし、再度同じ理由で転職してしまいかねません
いくら交渉されても、納得いくまで活動は行ってください。

❌事前選考がある

人によってはこれもデメリットに感じることがあります。
企業が選考を行う前に、エージェント内で同じ企業に応募した人を取りまとめ、どの人材を企業の面接に送り込むかを決定する選考です。

結局この事前選考で落ちてしまった場合、企業側は応募したという事実を知ることもなく選考が終わってしまう為、納得がいかない人も現れます。

エージェントとしても合わない人材を送り込む訳にはいかないので、至極まっとうなことではありますが、興味を持った企業だと悔しく感じることもあります。

❌エージェントとの相性に左右される

悪質なエージェントがそうそういるわけではないですが、総合型のエージェントだと、どうしても業界知識に乏しい人もいます。
人によっては相性が悪く、こちらの希望をうまく汲み取って貰えなかったりすることもあります。

とはいえ、エージェントは何社使ってもいいわけですし、もし相性が悪ければ別のエージェントを使えばいいのであまり気にすることはないと思います。

❌応募可能な求人が限られる場合有り

何度も述べていますが、エージェントは通常、全求人を公開していることは少ないです。
保有している求人の中から、相性の良い企業の求人を紹介する形態を取っている為、こちらが自由に何でも応募出来るわけではありません

その為、視野が狭くなってしまう可能性もあります。
もちろん業界や条件をしっかり指定することで紹介はしてくれますが、ふと目に入ったこれまで経験もしたことのなかった求人が気になりだす、なんて自体は起きにくいですね。

❓自由応募が可能なエージェントはあるの?

私が実際に数社使用した中で、自由に求人が見れたのはdodaエージェントリクルートエージェントの2社のみでした。

とはいっても、それぞれの求人に企業担当のエージェントがおり、そちらで事前選考を行うので、通ツウというわけではありません。

エージェントとしても合わない企業に送り込むわけにはいかないですし、閲覧可能な中からしっかりと合う求人を紹介してくるのがエージェントです。

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併用を勧める理由

それぞれの良いところ悪いところを記載していきましたが、個人としては、両方の活用をすることを推奨します。

やはり別業界も含めて一括で企業を見られる転職サイトは重宝しますし、エージェントのみを使用することによって視野が狭まることはありません。
その一方で実際に転職活動をする際はエージェントが持っているメリットを抑えて転職サイト経由で努力するメリットもそこまでありません

基本はエージェント主導にして、たまに転職サイトを覗いて見る、という手が良いですね。
転職サイトにある求人をエージェントに確認してみるのも良いかもしれません。

その点で言えば、先程紹介した2社に関しては全求人が見られることから、転職サイトと転職エージェントの良いとこどりな気もします。
実際私も転職サイトのような使い方で必死に企業を探していましたし、自分で探すことで興味のある求人を見つけることが出来ました。

自分に合うエージェントがあるのであれば良いのですが、これからという方は一旦登録しておくのが良いかと思います。
大手だと安心感とノウハウが他とは違いますし、今後の活動の目安にもなりますしね。

こんな記事もあります。是非参考にしてください。

それでは、素晴らしい転職活動になることを期待しています。
頑張って下さいね!!

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