3年以内退職率が年々高くなってきた時代ですが、「第二新卒」というワードが広まってきたことも退職率が上がる一因になってきていると思います。
とはいえ、「第二新卒」というワードは万能ではありません。
戦う土俵を間違えれば、いつまでも決まらない可能性もあります。
今回、私が第二新卒として転職活動を行った際に失敗した点を踏まえ、第二新卒の転職に必要なことを記載していきたいと思います。
第二新卒の転職が失敗する理由とは?
簡潔に言うと、転職活動における初動が原因です。
私の転職活動も踏まえ、解説していきます。
実際に転職活動を行った結果
まず、私が転職活動を行った際、大手の転職サイトとエージェントに片っ端から登録しました。(転職エージェントって何?って人は下記リンクを先にお読み下さい。)
狙ったのは大手から滑り止めの為の中小企業まで様々です。
第二新卒OKの記載もあった為、安心して応募しました。
ただ、求人応募をしても、書類選考の段階で
「より条件に合致する候補者がいた為、今回は見送らせて頂きました」
という返事が何件も来てしまいます。
中には面接に進んだ会社も数社ありましたが、落ちた際にエージェントから聞かされたのは
「もう1人の人のキャリアがすごかった」ということ。
で、何でそんなことが起きたのかが分析の結果、分かりました。
普通の転職サイト・転職エージェントに登録するとキャリア組と戦うことになる
転職サイトやエージェントの中には、「第二新卒OK」「未経験者OK」なんて魅力的なワードが並んでいますが、実際に応募してくる人の中には
・営業成績良好、キャリアアップの為応募
・難関資格持ち、業界経験も長く即戦力
なんていう人たちが大量にいます。
エージェントによっては、応募総数を調べることも出来るのですが、中小で狙い目かな、と思っても倍率数十倍は当然の話。大手だと100倍以上もありえます。
新卒の倍率100倍と、経験と実績を争う100倍では訳が違います。
第二新卒OKでも、キャリア組と同じ土俵で戦わなければならないのです。
あなた自身にとんでもない実績があるのであれば別ですが、3年以内で実績を出していても、継続性をアピール出来ないのは本当に痛手です。(実体験です。)
また、面接官もキャリア組と比較しながら面接をしている関係上、面接の内容もポテンシャルや第二新卒として見るものではなく、キャリアを意識し、実績等に対しての質問が多数。
あくまでもキャリア扱いとして、面接を受けるわけです。
もちろん、業界経験があれば勝ち抜ける可能性もありますし、私も中には内定を頂いた会社もありましたが、これではあまりにも非効率だという結論に至りました。
第二新卒の土俵で戦うべし
あなたがもし第二新卒として就職活動をうまく進めたいのであれば、第二新卒の土俵で戦えるような就職活動をするべきです。
「第二新卒」と釘打って就職活動が出来れば、面接官もそのつもりで面接を行いますし、競合するのも第二新卒が基本です。
早い話、第二新卒向けのエージェントサービスを使うべきです。
どうしても第二新卒向けではない一般的なサービスは、エージェントであってもキャリア目線を抜ききれていない印象が拭えません。
一方、第二新卒向けの場合、エージェントも第二新卒を専門としておりますので、サポートも手厚く、第二新卒に関しての知識は豊富です。
キャリアとの競争でなければ、大手企業への道は見えてきます。(実際に大手企業やホワイト企業の第二新卒求人は存在します。安心して下さい。)
実際、第二新卒という括りに入った上で会社での実績も同時にアピール出来れば、キャリア組との競争では役に立たなかった実績も、役に立つわけです。
で、個人的にはサイトから直接の応募ではなく、エージェントを推奨します。
何故なら、
・非公開求人が多数存在する(企業としてもエージェントに絞って欲しい為)
・競争相手がエージェントを使っていた場合、企業の面接情報に差が出る
この2点があまりにも大きすぎる為です。
転職サイトに載っている情報は、エージェントにもほぼ間違いなくあります。
併用するのもいいですが、例え転職サイトでいい求人を見つけたとしても、応募をする時はエージェントに求人がないかを確認し、エージェントを通して応募するのが間違いないです。
最後までお金がかかることはありませんし、過去の面接記録を教えて貰えること、そしてガンガンアピールしてくれるので情報の面以外を見ても明らかに優位性があります。
第二新卒向け転職エージェントの使い方
基本的に、転職エージェントは併用可能です。
エージェントもほとんどの人が併用していることを理解した上で対応してきます。
で、基本的には大手と中小系数社に登録し、エージェントとの面談の対応や求人紹介量、面接の通過率を見ながら増やしたり減らしたりしていく形が理想です。
大手のメリット…
求人の母数が多い為、提案量が凄い
過去の応募者の面接履歴の量が多い。
中小のメリット…
エージェントのサポートの質が良い。
面接対策から人柄まで徹底的に教育されている。
中小企業のお得意様になっているエージェントがいることがある。
上記のメリットを理解し、まずは一度面談をしてみるのがいいですね。
転職エージェントの選び方って?
とはいえ、第二新卒向けの転職エージェントに絞っても、母数はめちゃくちゃあります。
そこで、私自身も使ったサイトを含め、数社抜粋しました。
先述の通り、大手エージェントは登録必須レベル、中小は1〜2社程度あれば充分です。
それ以上ですと、求人の応募も管理しきれません。
まずは大手だけで様子見でもいいです。
私も最初は大手のみ登録し、進捗を見ながら数社増やしていきました。
それでは解説と共に数社紹介していきますので、よろしければ確認して下さい。
ダラダラ紹介してもしょうがないので、下記記載のエージェントのみで事足りるように厳選はしてます。
大手
登録必須レベルです。
一通りの求人はカバー出来ます。
求人数が段違いですので、同業種の条件比較にも役立ちます。
マイナビジョブ20`s(マイナビグループ)
一つ目はマイナビジョブ20’sです。
マイナビグループのエージェントサービス自体は、他の大手エージェントと比較するとまだ成長途上感は否めないです。
ただ、学生向けのサービスを中心に、若い人向けのサービス対応は他のエージェントよりも熟知しているので、第二新卒向けに関しては安心して相談出来ますね。
20代に絞っても求人数1500件、というのはエージェントが取り扱う求人数としては結構膨大な量だったりします。
中小系
中小系は選択肢が多いですし、玉石混交ですので困ると思います。
今回選んだのは質の高いサポートが受けられる1社のみです。
ウズキャリ
第二新卒と既卒を専門にしている所謂特化型エージェントですね。
どうしても第二新卒ですと実績面で面接が弱くなりがちですが、第二新卒をメインとしているだけに徹底的に面接から何から叩き込んでくれます。
私の経験だと、エージェントと直接会うのって大体最初の1時間とあっても面接対策で数十分程度なのですが、ウズキャリは20時間、サポートがいい意味で厚すぎる。
第二新卒はこれだけ対策してやっと内定が取れるんだよ!っていうのを体現してくれています。
最後に
第二新卒は魔法のワードではありません。転職活動で苦労する人も多いです。
だからこそ、今回記載しているような第二新卒の土俵に上がる対策が必要になってきます。
第二の社会人生活が素晴らしいものになるように、是非とも全力で転職活動に取り組んで下さいね。