職人の作業着ってどんな服装?基本の5点セット

職人

汚れ作業や危険な作業が多いのが職人という仕事です。
しかし未経験ですと、どのような格好で仕事をしたら良いのかわからないですよね。
作業着にもたくさんの種類があります。

また、それぞれのアイテムには、安全上、着用をしなければいけない理由が明確にあります。

本記事では、どのような服装を準備しておくのが良いのか、服装についての注意点について解説していきます。

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準備するべき服装

基本的には5点セットだと思って下さい。

4点セット

・インナー(シャツ)
・作業用上着
・作業用ズボン
・ベルト
・安全靴

着用理由、どんなものが良いのかに関して、下記にて説明していきますのでご確認下さい。

インナー(シャツ)

上から上着を着ることも多いですが、夏場は汗もかきますし、熱中症にもなりやすい一方、冬場は寒さで作業を行うことが困難になることもあります。
伸縮性が高く、動きやすいインナーが安価で売られていますので、専用で購入することをオススメします。

また、基本的には長袖を準備して下さい。
特殊な材料を使う場合は肌に付着すると、肌に異常が起きてしまう場合があります。
大規模な現場ですと、自身が特殊材料を使っていなくても、他の業者が使っていたり、ペンキが肌に付着してしまったり、ということもあります。

職種によっては半袖が禁止されている場合もあるので、長袖を準備しておくことが無難です。

準備が出来なかった場合は不要なトップスを作業着代わりに準備しても構いませんが、袖がよれているもの等は作業の邪魔になり、非常に危険です。
足場等そこかしこに引っかかりやすいものがあるのが作業現場です。
なるべくピチッとしたものを着るようにして下さい。

また、同様の問題からインナーやシャツは必ずズボンの中にしまうようにして下さい。

夏場は熱中症対策の観点から、夏場は上着を着ない会社もあるので、最近は半袖のシャツをインナーの上から着て作業を行うスタイルの人も多いです。

私はDamusの運動用インナーをネットで購入して着用していましたが、外で動くことを前提に作られている為、季節関係なく着用ができ、尚且つ伸縮性も高い事から作業効率は格段にアップしていました。
Damusというブランド自体も小さいながらこのインナー開発には相当力を入れており、信頼に値する製品です。
寿命も長かったので買い替え自体ほとんどしなかったのですが、安いので汚れても買い替えがしやすく、コスパと機能面を総合すると職人という仕事においては現状最もオススメ出来るインナーです。

作業用上着

「作業用」と銘打ってありますが、どういうことかと言いますと、作業用の上着は袖の部分、お腹の部分がゴム材等でしまっていたり、キツめに作成されています。
物によっては防水性、防火性を持っている場合もあります。
また、ほとんどの作業用上着は洗濯が可能です。

基本的に汚れるものですので、洗えることは最優先なのですが、袖やお腹部分がしっかりとしまっていることで、事故を防止する役割があります。
インナーの項でも説明しましたが、服がヒラヒラと漂っている状態は、物に引っかかってしまう場合があり、非常に危険です。
場合によっては命を落とすこともあります。

危険材料が肌に付着することを防ぐ為の防水性能を持つものもあります。
塗料を使用する方等はこういった防水性能の高い上着を選択することをおすすめします。

ズボンとセットで売っている場合も多いので、確認してみて下さい。

ズボン

ジーンズのような生地からチノのような生地まで様々です。
作業用であればどれも伸縮性や通気性等現場作業に必要とされる性能をある程度想定して作成されているので、素材はどれでも問題はありません。

ズボンの種類にも色々ある?

とはいえ、ズボンの形にも多様なスタイルがありますよね。
数年前までは「ニッカスタイル」と呼ばれるふくらはぎのあたりが膨らんだズボンが定番でした。

元々はこの膨らんだ部分に材料が当たることで、身の回りに何があるのかを把握することが目的でこの形が使用されていましたが、ここ最近は大規模な現場では事故を防ぐため、ニッカスタイルの着用が禁止されている場合も多いです。

また、実際のところはともかく、ニッカだと実際に現場に住んでいるお客様が、良い印象を持たないことがある、といった理由もあったりします。

そのようなことから、スラックススタイル等といった、いわゆる通常のストレートタイプを着用する方が増えてきています。

尚、昔気質の人は未だにニッカを履いている方もいますし、好んで着用する方もたくさんいらっしゃいます。
ストレートタイプを禁止している、という職人はほとんどいないと思いますので、迷った際はストレートスタイルを買うのがいいです。

もしニッカスタイルのズボンを履きたい場合は、必ず確認の上で着用するようにしましょう。

↓こちらが一般的なストレートタイプの作業着です。
バートルのものは季節別で上下セットを多く展開しているので、下記から色々選んでみてもいいかもしれません。

↓こちらはニッカタイプ。ニッカの作業着と言えばで有名な寅壱の製品です。職人の憧れだったりします。

ツナギはどうなの?

ツナギに関しても事前に確認をした方が良いです。
何か問題があった場合、例えば危険な薬剤が服に大量にかかってしまった場合や現場によって火がついてしまった場合等、考えられる多くの事故ですぐに服を脱がすことが出来るような服装を規定としている場合があります。

1枚で済みますし、管理の面においても便利なものではありますが、デメリットも存在しますので、わからない場合は必ず許可を得てから着用するようにして下さい。

ベルト

作業用の、しなりやすいベルトを着用して下さい。
ない時はとりあえずで普通のベルトを代用しても構いませんが、職人作業は腰を上下させての作業も多い為、硬い材質のベルトはお腹を圧迫する等して作業への負担が増えます。

単純にズボンが下がらない為、といった目的もありますが、有事の際(落下時等)にベルトを掴んで早急に救助を行えるようにする、という目的もあります。
必ず着用するようにして下さい。

尚、高所作業を伴う場合は命綱の着用を指示される場合もありますが、こちらが必要な場合は別途指示されるはずなので、今回は明記しておりません。

下記リンクのようなナイロンベルトがオススメです。
私も着用していましたし、職人の大多数はこのタイプのベルトを着用しています。所謂ガチャガチャベルトです。
フリーサイズですし、どれも揃って1000円〜程度ですので何を使ってもいいと思います。

なるべく安全靴を着用するようにしましょう。
指示されないことも多いですが、ほとんどの職人が安全靴を着用して作業を行っています。

安全靴とは、足先に鉄材が入った靴のことで、物が落下してしまった場合等に足先を守る為にあるものです。
パイプや足場、道具等が実際に落下してきて足に当たって負傷してしまった、逆に安全靴を履いていた為に助かった、という事例は非常に多くあります。

1000円〜2000円程度の安価で買えるもので構いませんので、自分の身を守る為にも、安全靴を使用するのが無難です。

足袋を履きたい、という方もいらっしゃるかと思いますが、本記事を読んでいらっしゃる方はこれから職人になる、もしくはまだ経験が短い方が大多数かと思われます。

自己責任のもと着用するのであればともかく、現場での事故は会社や親方の責任にもなりますので、安全靴でまずは怪我をしないことを最優先にしてください。

尚、予算に問題がなければミドリ安全社のものを使用するのが間違いないです。
この手の安全を守る為の作業用品に関しては信頼性においてはトップで、職人だけでなく、工場作業や農作業でも使用されています。
寿命や履き心地、安全性能をトータルで見て検討してみて下さいね。

その他

他にもヘルメット、メガネ、ハーネス、命綱といった、危険から身を守る為の道具を使うことが多々あります。

上記に関しては通常、事前に会社側から指示があるか、現地で会社から支給されることが多いので、こちらで先に準備をしておく必要はありません

しかし、今後取り揃えていくことが必要になる場合あると思いますので、会社側には準備する必要があるかの確認は必ず取るようにしましょう。

最後に

それぞれの服やアイテムには、着用する理由があります。
決してファッションを目的にするものではありません。
もちろん中にはオシャレなものもたくさんありますし、選択肢はありますが、まずは自分を守ることが第一です。

作業着を軽く見ず、安全な作業が出来るように気をつけていきましょう。

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